夏を迎え撃て!

暑くても寒くてもPCには気を使う!やっぱり犬だから!!

DOG さて、先週お伝えしたとおり今回はPCパーツの気になる話です。

今年は気象庁によると「夏らしい、夏」になるとのことです。
ということは7月、8月は昼間40度近くに達するということですね。

そうです。

「熱」です。

パソコンには大敵の夏が今年もやって参りました。


さて、既にご存じだと思いますがパソコンには使用環境温度という物があります。

一般的な温度は10℃〜40℃だと言われています。

確認しましょう。「10℃」から「40℃」です。

関東地方では暖房しないと普通に10℃以下ですね。
特にヘビーユーザーな人は24時間起動や朝起きたら顔を洗うより先にPCをつけます。
ええ、大抵は起動します。

ただですね。

PCパーツには結構負荷がかかるんです。
特に可動部分を持つHDDやDVDドライブなどです。

可動部分というのはHDDならスピンドルモーター、DVDドライブなどはそれに加えてトレイの開閉機構ですね。

そこにはモーターのギア、開閉機構のスピンドルには動きを滑らかにするため、そして耐久性向上のためにグリスが塗られています。
つまり潤滑油ですね。
「あぶら」
そう。油は温度が低くなると粘度が増し固まります。

つまり朝の冷気で冷やされたモーターは中のグリスの粘度が高くなり(寒い地方だと固まります)
最悪の場合モーターが回らず起動しません。
あとは急激な温度変化による結露(極まれですが)なども注意です。

こういった場合は部屋をある程度暖めてから起動すれば問題ないです。

で、次。40℃、まあ冷やせばいいのですが、冬はPCつけていればケース内温度が上がり冷たい外気との差により良い感じの温度を保ちやすいですが、夏はそうはいきません
つけたら温度は上がる一方です。熱を外に逃がさない限り温度は下がりません。

では熱を逃すには?排熱の仕方は?ええそんなことは皆さん既知の通りケースファン付けたりエアーフロー(風の通り道)を確保したり、はたまた相方のトミーのように水冷キットを導入したりと方法は色々あります。

ただそこまでしなくても40℃以上でもパソコンは大抵動きます。

しかし、温度が上がり続けると色々な不具合が出てきます。
ビデオカードだと画面がいきなり歪んだり、ノイズが入ったりCPUだと起動すらしません。
起動したとしてもフリーズしたりリセットを繰り返したりとあらゆる現象が出てきます。

最悪の場合電源切って、ちゃんと冷却がスムーズに行われるようにメンテしても不具合が直らなくなります。

まあそこまで放っておく人は少ないと思いますが・・・

しかし!!

普通に動くけどケース内温度は40℃〜50℃以上と言う人が意外に多いです。

動くし不具合も無い。が、PCパーツには負荷がかかっています。
ではパーツのどこに一番負荷がかかるかというとそれは「電解コンデンサ」です。

私も専門家ではないので詳しい数値とかなどはわかりませんが、電解コンデンサには使用範囲温度というものがあり、その温度で使用すれば何万時間の動作を保証するという物です。
一般的にマザーボードなどで使われている電解コンデンサは40℃で2万時間程度といわれています。

ですので、50℃、60℃で使用していると寿命はさらに短くなります。
寿命が近づいてくるとコンデンサの頭頂部が膨らみ全体も膨らんできます。
さらにそのまま使用し続けると破裂して、中に入っている電解液が流出して基盤を浸食します。

完全に死亡です、中には同じ規格のコンデンサを入手して治してしまう人もいるようですが・・・

つまり!!

動作が安定しているからって安心していると知らずにパーツの寿命を縮めている事になるのです。

恐ろしいですね!

それともう一つ。いくらファンや冷却パーツを付けまくってもパソコンをおいてある部屋の室温が40℃以上だと(私は耐えられませんが・・)意味がありません。
排熱してもケースに入ってくる空気が熱ければ変わりませんね。

というわけで、パソコン使うならエアコン付けた空調をしっかりした部屋で使う事が肝心です。


ここで私の冷却で気にする点を。
みなさんも気にしてみてください。

まずケースファン、あまり五月蠅いのはイヤなので低回転の物を選びましょう。
低回転ですと1200〜1600回転の物が静かです。

次にケーブル類、IDEケーブル、電源ケーブルなど最近はRAIDをくんだりしてIDEケーブルがPC内に4本とか有ることも普通です。

S-ATAなら問題ないですがIDEケーブルは昆布みたいに長くてエアフローを遮ります。

まあ普通にこれをスマートケーブルとかに変えると思いますがそのスマートケーブルが要注意です。
スマートケーブルは普通のIDEケーブルの線をほぐして束ねています。

この線は通常フラットケーブルでは信号線・グランド・信号線・グランドというように互い違いに配線がされています。
これによりノイズの方向を一定にしてノイズが乗りにくいようになっています。

これをほぐして、ただ束ねたスマートケーブルはいかがな物か?

ええ、やったこと有ります。

安いスマートケーブルを嬉々としてHDDとつなげたらもの凄く不安定!エラーはきまくり!安定しててもHDDの転送速度が結構落ちた!
エアーフローが良くなってもこれじゃダメですね。

なので通常のフラットケーブルがコストパフォーマンスに優れます。
ただ使うときは上手く折り目を付けてグニャグニャしないように配線します。

さらにケーブル、電源ケーブルですね。ENERMAX社の電源などはメッシュで覆われていてケーブルが纏まっていてとても良い感じ、メッシュが付いていなくてもスパイラルチューブや結束バンドで纏めましょう。

ええ、ケーブル束ねるだけでもずいぶん変わってきます。

次に埃!エアフローが良くなれば当然埃も入る量が多くなります。
最低でも1ヶ月に一回はケースを開けてエアブロワーで掃除しましょう。
月に一回?そんなに?って思うかも知れませんが意外とたまる物です。ご注意を。


さて、自分で書いていてケースの中を見たら結構汚いことに気づいたのでメンテしてきます。

ああ!忘れてました!ケース内いじる前にお部屋。掃除しましょうね。

それではコンデンサやケーブルに偏ってしまいましたが、皆様も掃除、メンテして夏を迎えましょう!





Posted by dospara_partsdog at 16:03Comments(0)TrackBack(0)2004年05月28日
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