RAMドライブで大容量メモリを超有効活用!
ワッシーが忙しくて手が離せないらしいので、応援を連れてきたわよ。
テッシーです、よろしくお願いします。
テッシーです、よろしくお願いします。
期待の新戦力ですな。じゃあ早速、今回のパーツ案内よろしく。
最近メモリが安いのはご存知ですよね?
昨年末からの値下がり以来、ほんと安いわよね。
という訳で、メモリ大容量化のチャンスです。一気に8GBも夢じゃないです。
とは言っても、普通の方(32ビットOS使用者)は、3〜3.5GBしか認識しないし。 ウチは64ビットOSだから張り切って8GB積んでみたけど、正直もてあまし気味ですわ。
第一、2GBもあれば十分じゃないの? 4GB積んでもいいけど、認識しない部分がもったいない気がするのよね。
そこで、「Gavotte Ramdisk」というソフトの出番です。
それって、認識しない部分のメモリをRAMドライブにしてしまうと話題のフリーソフトだっけ?
ご存知でしたか。
まあ、すでに家でRAMドライブ使っているし。 ただし、ウチは認識しない部分がある訳じゃないから、違うソフトを使ってるけど。
RAMドライブの名前は知ってるけど、興味がなかったから詳細や使い道が分からないのよね。
とりあえず説明しますと、RAMドライブは「Ramdisk」とも言い、メモリを使ってハードディスクと同じ様なCとかDドライブを作る物です。 この画面だと、RドライブがRAMドライブになっています。
RAMドライブの特徴は、何しろメモリを使ってるだけにアクセスが凄まじく速いこと。 最近の高速ハードディスクでも、転送速度は100〜120MB/S(秒間100Mバイト)くらいですが、RAMドライブは余裕で1GB/Sを超えます。
普通にローカルディスクとして認識されるので、ファイル置き場だけでなく、ゲームのインストール先としても利用できますよ。
それはすごい。
しかし、世の中そう上手くはいかんのです。
なんで?
メモリを使っているということは、ドライブ容量は搭載メモリから普通にメインメモリとして使う分を差し引いたものになります。 つまり、100GBとかそういう容量は無理です。
あと、当然ながらPCの電源を切ると中のデータは消えます。
それ存在意義ないんじゃない?
そうとも限りませんぞ。 例えば、テンポラリファイルやInternetExplorerのキャッシュなど、毎回消えても構わないデータを置くとか。
ですね。こういった一時ファイルをRAMドライブに置くと、その速さもですが、ハードディスクへのアクセスが減るという利点もありますよ。
そう言われると、ハードディスクの寿命のためにいいかもね。
ダウンロードファイルの保存先&解凍先に指定しておくのも便利。長時間ダウンロード中でもハードディスクにアクセスしないし、解凍そのものも高速。解凍後に本来の保存先に移動・コピーすれば良いわけです。まあドライブ容量を超えるファイルは扱えないけど。
あと、ゲームのインストールをしたと仮定して、そのままだと確かに電源オフ時に消えてしまいますが、ちと工夫すればそのデータを残すこともできますよ。
どうやんの?
電源を落とす時に、RAMドライブの残したいデータを、ハードディスクにコピー。 逆にOS起動時は、そのコピーしたデータをRAMドライブに戻す、というバッチファイルを作ればいいんですよ。
作り方は、ネットで紹介されていますので調べてみてください。他にも工夫次第で、読込みが多いゲームの一部ファイルだけをRAMドライブにコピーして、ゲーム中にそちらを読み込ませるというバッチも作成できます。 ただし、これらの工夫は自己責任となりますので、方法を探せない、見つけてもやり方がわからない場合は手を出さないほうが良いです。
バッチファイルはともかく、テンポラリファイルやIEのキャッシュをRAMドライブに置く方法くらいは教えてよ。
その前に、RAMドライブそのものの作り方が最初でしょ。テッシーよろしく。
では行きます。なお、こういったソフトの使用は自己責任となりますのであらかじめご了承ください。
まずBIOS画面で、搭載メモリ量を確認。とりあえず2GB×2枚を購入したので、この通り4GBです。
次にWindows上で確認。3GBに減っています。
「Gavotte Ramdisk」のファイルをダウンロードして(ダウンロード先は、ソフト名を検索して探してください)、解凍するとこのようなファイル構成になります。 最初に「ram4g」によるレジストリ書換え、そして「ramdisk」アプリケーションという順に実行します。
ここでは右上の「Install Ramdisk」をクリック。
今回はOSの認識(管理領域)外のメモリを使うので、このまま設定は変更せず「OK」をクリック。 (ドライブ名を変えたい人は「Drive Letter」を好きなドライブ番号に変更してください) これで認識外のメモリ全てがRAMドライブになります。
完了です。後は再起動してください。
Ramdiskという容量1GBのドライブが出来ていますが、メインメモリは減っていません。無事成功です。
という手順になります。意外と簡単ですよ。 ただし、PC環境によっては、ram4g・ramdiskを実行する前に、「BOOT.ini」に「/pae」という項目を追記する必要があるようですが、ウチは大丈夫でした。繰り返しますが、「BOOT.ini」が何だか分からない。書き換えてもいざという時直せる自信がない、という方は手を出さないようにしましょう。
なるほど〜〜〜。
では次に、テンポラリファイルやIEのキャッシュの保存先の移動方法です。 まずはテンポラリファイルですが、最初にRAMドライブ上に「TEMP」などの名前でフォルダを作っておきましょう。
マイコンピュータを右クリック、もしくはコントロールパネルの「システム」をクリックで、プロパティを表示(この画面はRAMドライブとは違うPCのものです)。
詳細設定タブ→「環境変数」をクリック。
「システム環境変数」にあるTEMP/TMPの値を編集して、先ほど作ったフォルダにすればOK。 画面のようにユーザー環境変数にTEMP/TMPがある場合は、そちらも同じように編集、もしくは削除。 変数名はいじらないように。
次にIEのキャッシュ保存先移動です
IEを開いたら、「ツール」→「インターネットオプション」を選択。
「インターネット一時ファイル」→「設定」をクリック。
「インターネット一時ファイルのフォルダ」→「フォルダの移動」をクリック。 あとは移動先をRAMドライブにすればOK。指示に従ってログオフすれば移動します。 この時、使用するディスク領域が大きいとRAMドライブを圧迫します。毎回電源オフ時に消えてしまうため、128MB程度に減らしておくと良いでしょう。
めでたく完了。これでハードディスクへのアクセスは大幅に減るはずです。 ちなみに、これだけメモリを積んでいるなら、仮想メモリを無くすのもハードディスクアクセス軽減に有効です。 方法は、この製品レビューをご覧くだされ。
いろいろ方法があるのね〜。
RAMドライブの設定は自己責任とはいえ、使いこなすと便利ですよ。ちょうど秋葉原本店ではデモ機を設置していますので、興味がある方はご覧になってください。
使ってみたい方は、メモリが安いうちに増設しておくといいかも。RAMドライブまでは考えていない場合でも、現在のメモリ容量が少ないなら、これを機会にぜひ増設をお考えください。
使用PCのメモリスロットが少なく、すでに埋まっている場合でも、大容量メモリに交換するくらいの意気込みでどうぞ。
それだと、最初のメモリが余ってもったいなくない?
そのPCをまだまだ使う予定なら、メモリ容量アップしたほうが動作も快適になり、投資に見合う活躍をしてくれるはずです。 余ったメモリは、もしもの時用として予備にしておくか、新メモリ購入の資金にするのも手ですかな。
それがいいかも。使わずに眠らせる方がよっぽど無駄だし、中古ショップに売ればその分新しいパーツやメモリが安くなるしね。
壊れたPCパーツを買い取ってくれる店もありますし。普通に処分しようとすると、廃棄に手数料が掛かる場合がありますからねぇ。
ちょうどいいから家の不要パーツを売ろうかな……。CバスのPC-FXボードとか、FX-SCSIとか、秘蔵のPC9821対応Voodoo Bansheeとか。
ある意味すごい物持ってるのね。
Cバス……?
ちゃんとメモリもあるよ。SIMMとか。
SIMM……?
テッシーもそういう世代なのね……。Cバスと言えばね、カノプー(カノープス社)のCバス用グラフィックアクセラレータ(今で言うビデオカード)を挿した時に、メモリ領域がウンヌン……。
自分の世界に行かんといて。CバスとはPC9800・9821シリーズ独自の拡張スロットです。ちなみにSIMMも9800・9821シリーズ時代に主流だったメモリで、DDR2の前(DDR)の前(DIMM)の前の世代です。CPUで言えば、MMX Pentiumくらいまで(1998年前後)ですかねぇ。
なるほど。Cバスは魚のスズキ(シーバス:Seabass)、SIMMはシムシリーズ(EA:エレクトリックアーツ社の人気シミュレーションゲーム)かと思いましたよ。
この話の流れでそんな発想をするとは、大物の予感がするね。
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