夏のフラッシュメモリスペシャル 第1回:低価格化したSSDを斬る!

ジュリーSSD(Solid State Drive)やSDカードなどのフラッシュメモリが安くなったということで、製品レビューと共同で夏のフラッシュメモリスペシャルを開催です。

テッシー第1回目はSSDですよ〜。


第2回:2枚のCFをRAIDでSSD化は  こちら!
第3回:最大6枚のSDHCをSSD化は  こちら!




リンダSSDと言えば、一般的な製品が発売されてから、もう1年以上(S-ATA接続製品の発売は2007/4)たったわね。

テッシーですね。その間にEeePCに搭載されたりして話題にもなっています。ただし、まだ普及しているとは言いにくいかもしれません。

ジュリーまあ、その原因は値段でしょうの。1年前は32GBで10万円以上もざらでしたし。

テッシーでも最近は、32GB製品が2〜4万円台まで下がってきましたよ。これでもハードディスクよりは高価ですが、 静音・低消費電力・振動に強い・軽いといった利点でカバーできる価格差になってきたと思います。

ジュリー利点はもちろん認めるけど、2万円台とか低価格のSSDはMLCじゃないの? 安くても転送速度が遅いんじゃ魅力が……。

リンダMLCって?

ジュリーSSDには、使用しているフラッシュメモリのタイプによりSLCとMLCの2種類があります。その違いは……、

・MLC(マルチレベルセル):低価格大容量化しやすいが、書込みの速度や回数制限がSLCに劣る
・SLC(シングルレベルセル):価格と容量はMLCに劣るが、書込みの速度や回数制限はMLCに勝る
です。

リンダつまり容量重視のMLC、速度重視のSLCね?

テッシーあと、書込み回数が違うということは、製品寿命にも影響しますよ。

リンダ安くてもすぐ壊れたら意味ないわよね。


テッシー実際にMLC製品がどんな物か、1年ほど前の製品を見てみたのですが、CF(コンパクトフラッシュ)より遅かったです。

ジュリーちょうど昨年8月の製品レビューにCFをSSD化しようと いう記事がありますが、当時のMLC採用SSDの速度は、記事内で使用した120倍速のCFより書込みが遅かったのです。 ちなみに当時のSSDと120倍速CFの比較は下の通り。

FDBENCH 計測ソフト:FDBENCH(RRはランダムリード、RWはランダムライト、数値は10000で10MB/S)

  READ WRITE RR RW
古いMLC採用SSD 17474 7602 12552 1409
120倍速CF 14520 12654 13471 2528


テッシーRWが遅いと、OSインストールに時間がかかり(SSDは、XP Professionalのインストールに4時間前後)、実際の使用でも書込みが極端に遅く、正直微妙な印象でした。

リンダインストールが4時間……。きついわね。

テッシーところが、最近のSSDはMLCでも相当速くなったのです。という訳で、最近のMLCとSLC、それぞれのSSDをチェックしてみました。

SLC SLC採用SSD
MTRON:MSD-S3025032NA
容量:32GB


MLC MLC採用SSD
Transcend:TS32GSSD25S-M
容量:32GB


テッシー比較対象として、ウエスタンデジタルのハードディスク(HDD)

・WD5000AAKS
・WD3000GLFS
の2製品を用意。WD3000GLFSは、「VelociRaptor」の名で知られる高速HDDです。なお、WD5000AAKSは1世代前の製品のため、250GBプラッタとなります。


ジュリー そして、搭載PCのスペックは以下の通り。

・マザーボード:ASUS P5Q PRO
・CPU:E8500
・メモリ:A-Data PC2-6400 1GB×2
・VGA:RADEON HD4870


テッシーでは定番ツールの「FDBENCH」から開始します。

  READ WRITE RR RW
TS32GSSD25S-M(MLC) 116961 38656 66840 12669
MSD-S3025032NA(SLC) 80376 78921 72804 36005
WD5000AAKS(500GB HDD) 75294 74445 23154 32277
WD3000GLFS(300GB HDD) 120187 119069 32926 47816

リンダSSDは読込みが早いのね。ランダムリードなら、あのVelociRaptor以上よ。というか、MLCのシーケンシャルリードがSLCより速いけど、これ正しいの?

テッシー内蔵コントローラーにもよりますが、MLCでもシーケンシャルリードが速い製品は多いです。

ジュリーただし、MLCはランダムライトがちと遅いですな。もちろん昔の製品より遥かに高速ですが。


テッシー次にゲームの起動時間やデータのコピー時間を計ってみました。

Lineage 起動時間チェックのソフトはLineage兇任后スタートメニューで「スタート」を押してから、タイトル画面が表示されるまでの時間を計ります。 OS起動直後に一度、タイトルが表示されたら終了してすぐ再起動し、2回目の起動時間も見ています。

Lineage II(R) and Lineage II(R) the Chaotic Throne are trademarks of NCsoft Corporation. 2003-2008(C) Copyright NCsoft Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute, and transmit Lineage II the Chaotic Throne in Japan. All Rights Reserved.

  OS起動直後 2回目
TS32GSSD25S-M(MLC) 26秒 21秒
MSD-S3025032NA(SLC) 15秒 11秒
WD5000AAKS(500GB HDD) 27秒 14秒
WD3000GLFS(300GB HDD) 23秒 11秒

ジュリーSLCとVelociRaptorが速いですな。2回目起動において、SSDよりHDDのほうが短縮時間が多いのは、内蔵キャッシュのおかげですか。



テッシー次はデータ転送速度です。VelociRaptorに1.21GBの単体データを置き、それぞれSSDと500GBのHDDにコピーしています。

WD3000GLFS(300GB HDD) → MSD-S3025032NA(SLC)  :18秒
WD3000GLFS(300GB HDD) → TS32GSSD25S-M(MLC)  :35秒
WD3000GLFS(300GB HDD) → WD5000AAKS(500GB HDD) :25秒


テッシー今度は逆に、SSDや500GBからVelociRaptorへコピーです。

MSD-S3025032NA(SLC) → WD3000GLFS(300GB HDD)  :17秒
TS32GSSD25S-M(MLC) → WD3000GLFS(300GB HDD)  :18秒
WD5000AAKS(500GB HDD) → WD3000GLFS(300GB HDD) :22秒


リンダこう見ると、MLCも頑張ってるようね。

ジュリー500GBのハードディスク(WD5000AAKS)と比べて書込みは遅いけど読込みは速いなど、総合的にはいい勝負という感じです。

リンダ確かに昔のMLCと比べて別物ね。3.5インチHDDと互角なら、実用にも支障なさそうだし。

テッシーただし、ランダムライトが遅く、内蔵キャッシュがないため、OS用ドライブとして使うと、細かな書込みが多い時に体感速度の低下を強く感じると思います。

リンダあれま、なんとかならない?

ジュリーどうしても起動ドライブにしたい場合は、前回記事のようにメモリを増設して仮想メモリをなくすとか、 さらにRAMドライブを駆使して、テンポラリファイルやIEのキャッシュをSSDに書込まないなどの工夫が必要でしょう。

テッシー書込みが減れば、だいぶ快適になると思いますよ。

ジュリーという訳で、近頃のSSDは、MLCもなかなかイケてるということが分かりました。
※全てのSSD製品において、同様の速度が出るとは限りませんのでご注意ください。



テッシー次回のフラッシュメモリ特集は、「製品レビュー」でCFを使ったSSD(っぽい)ドライブ作成を行います。

リンダそれって、さっき引用していた昨年の記事と同じ内容?

ジュリー趣旨は同じです。とはいえ、あれから1年経過して、注目の新製品が登場したのですよ。という訳でご期待ください。


その他記事一覧は こちら




Posted by dospara_partsdog at 14:54Comments(0)TrackBack(0)実用 PCパーツ | 3匹2008年07月30日
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