VISTAで大容量HDDを簡単RAID
ハードディスクが安くなってきたので衝動買いしてみました。
そんなに大量の秘蔵データがあるの?
そんなに大量の秘蔵データがあるの?
保存用というより、それまでのハードディスクが買ってから2年近くになったので、入れ替え目的がメインですね。 そこで、どうせ買うなら同型番を揃えてRAIDをしてみようと。
RAIDですかい。ちょうど家でも先日やってみましたよ……。
なんか歯に物詰まった言い方ね、結果がさえないとか?
格安のRAID対応S-ATAインターフェイスカードを増設したのでRAID 0に挑戦。格安カードでも、ベンチマークで計ると速度は約1.4倍になりましたぞ。
いいじゃない。何か問題ある?
RAIDを構築したドライブにOSをインストールすると、 途中でRAIDドライバを組み込むためフロッピードライブが必要ですからの。一緒に買ったので、ちと高くつきました。もちろんメディア代も含みます。
ああ、それはOSがWindowsXPだからですよ。
Vistaだといらんの?
VistaではチップセットのRAIDドライバを持っているので、ほぼ自動でRAIDドライブを認識してくれます。
※VISTAが持つRAIDドライバ情報は、こちらなどを参照してください。
それは便利。
さすがにすべてのRAIDチップ対応ではないようですが、主要どころは押さえているようです。
これだと、例えばインテルP35・P45チップセットの一部製品に内蔵している、ICH9RやICH10Rも大丈夫なわけですな?
そういうことです。実際にウチでは、P45マザーボード(ICH10R)とVistaの組み合わせで、スムーズにできましたよ。
RAIDしたい場合は、Vistaがいいのね。
もし、Vistaがドライバを持っていないチップでRAIDをする場合でも、途中のドライバ読み込みにUSBメモリが使えます。フロッピー不要なだけでもすごく簡単と言えます。
その話を聞いて、VistaのRAIDを考えてみたくなったですわ。ちょうどいいからVistaでの設定方法を教えてちょ。
では早速いきます。
使用PCはこちら。
マザーボード:MSI P45NEO2-FR
CPU:Xeon E3110(Core 2 Duo E8400と同等)
メモリ:A-DataDDR2-800 1GB×2
ハードディスク:WesternDigital WD10EACS-D6B0 ×3台
ビデオカード:RADEON HD 4850
OS:Windows Vista Ultimate SP1
CPUがXeonとはやるわね。しかもハードディスク3台……。2台でいいんじゃないの?
それはですね、今回のチェックではRAID 0や1だけじゃなく、5も試したいと思いまして。
RAID 5とは渋いところをつきますなぁ。
そうなの?
RAID 5は、安全性向上と高速化と大容量をまとめて実現する技術です。その代わり、ハードディスクが3台以上必要で、台数が少ないと書き込み速度が遅い欠点があります。
RAIDにする場合は、まずBIOSでSATA(IDE)の設定をRAIDにしましょう。
次に、起動時に「ctrl+I」を連打して、RAID設定画面に入ります。もちろん、押すキーはマザーボードによって違いますよ。
RAIDの設定画面では、Create RAID volumeを選び、下の項目を設定します。
Name:名前をつけます(ここの名前はBoot Device選択時に使用)
RAID Level:どのRAIDレベルにするかを選択。
Disks どのHDDを使用するか選択。
Strip Sizeは、大きいとシーケンシャル、小さいとランダム、それぞれの読書きが速くなるらしいのですが、最近のハードディスクはキャッシュが大きいため、128KB設定のままが良いそうです。 ここまで終われば、あとは普通に、Vistaをインストールしましょう。
ではインストールも終わったことですし、OS上での速度を見せてちょ。
RAID 0
RAID 1
RAID 5
0・1・5それぞれのRAID速度です。
速いRAID 0、書込みが遅いRAID 5、それぞれの特徴が出てますな。
ただ、RAID 1と5の読込みとかが、1台の時より遅いのが気になってます。
1台の時はどれくらい?
これくらいですね。
確かにちと遅いですかな。まあ、RAID 1やRAID 5(台数が少ない場合)は書き込みが遅くなる傾向があります。 あとは、RAIDチップの性能も影響します。特に、今回はオンボードですからね。
ですね。まあ、RAID 1・5チェックのみで、使用目的はRAID 0ですから、結果としては満足してます。
なるほど。
とりあえず、セッティングが簡単で、ちゃんと機能するということは分かりました。他にポイントはありますかい?
お約束な部分ですが……、 VISTAやXPではMBR(マスターブートレコード)を使用しており、1つのパーテーションに認識できる容量は2TB、パーテーション数は4までです。
今回、ハードディスクを3台使ったわよね? 3TBのパーテーションはダメなの?
残念ですがダメです。試しに3TBのパーテーションでOSインストールしてみたら、全然進みませんでした。
2TB超えの大容量パーテーションが必要なら、64bitOSか、Windows server 2003のSP1以降にしましょう。18EB(エクサバイト)までいけますよ。
エクサって……、テラの上(ペタ)のまた上じゃない。
18EBをテラ換算にすると、1000テラで1ペタ、1000ペタ(100万テラ)で1エクサ、つまり18EBは1800万TBになります。
企業じゃない限り、そんな容量使うわけないから永遠に大丈夫そうね(苦笑)。
どうでしょう。Windows98が出た頃、ファイルシステムをFAT16からFAT32に変換すれば、2TBまでの領域を管理可能にという話だったじゃないですかい。
そういえば、その時「2TBなんて一生使わないよ(笑)」とか言っていた記憶がありますね。 今や 1TBのハードディスクが12,000円前後で、誰でも2TB以上の環境ができる時代ですか。
※Windows98登場時のPC搭載ハードディスクは、2〜3GBでした。
そう言われるとそうかも。でも、私はテラならWindows98より前に使ってたわよ。
なんと! どんなPC環境だったんです?
……(すでに展開を悟っている)。
これこれ
なんですかこれ?
どうみてもテラなドライブなパソコンよ。キーボードの完成度が高くて、それだけを欲しがる人も多かったのよ。
テラとかドライブの意味が色々と違いますが。
冷静なツッコミはごかんべん><
まあ、テラドライブのキャッチコピーは「2つの頭脳がドッキング」だそうです。RAIDも2つ(以上)のハードディスクがドッキングということでめでたく終了。
誰が上手いこと言えと。
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この記事へのコメント
1. Posted by ジュリー 2008年12月22日 18:40
罵り合いになり始めたため、一連のコメントを削除しました。
節度ある書込みをお願いします。
節度ある書込みをお願いします。
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