インテルの高速SSD「X25-M」入ってる？

フラッシュメモリ特集が終わった直後ですが、注目のSSDが昨日（9/25）発売されたので緊急チェックです。

私たちの特集に合わせてほしかったわね（偉そう）。

フラッシュメモリ特集第1回：
低価格化したSSDを斬る！は　　こちら！

フラッシュメモリ特集第2回：
CFをRAIDでSSDに！は　　　　　こちら！

フラッシュメモリ特集第3回：
最大6枚のSDHCをSSDに！は　こちら！

無茶苦茶言ってますね。世の中そう上手くはいきませんって。

しょうがないわね。ところで、そのSSDってどんな製品？

そのSSDは、インテル製「X-25M」です。

インテル入ってる！

このX-25Mは、READ250MB/S、WRITE70MB/Sという数値が話題になってます。

中身はMLCというじゃない。なんでそんなに速いの？

内部のフラッシュメモリに、10チャンネル並列でアクセスしているそうです。

実際には違うんですが、極端に言ってしまうと10台のRAID 0みたいな。

どちらにしろ速いのは歓迎ね。ただ、250MB/Sはシーケンシャルの数値だよね？　SSDやフラッシュメモリはランダムが弱いイメージだけど、そっちはどう？

その辺りは実際にチェックするのが一番です。という訳で見てみましょう。

今回のPCはこちら。

マザーボード：FOXCONN A7DA-S（AMD 790GXチップセット）
CPU：Athlon x2 6000+（動作クロック3.1GHz L2キャッシュ512KB×2）
メモリ：A-Data PC2-6400 2GB×2
ハードディスク：WesternDigital WD5000AAKS A7B（320GBプラッタ）
ビデオカード：RADEON HD 4850
OS：WindowsXP Professional SP3

AMD系のシステムなのね、大丈夫？

大丈夫とは？

インテルのパーツをAMDシステムに入れてちゃんと動くかってこと。

AMDチップセットにNvidiaのビデオカード挿しても問題ないですし（逆もしかり）、不具合なんかおこりませんって。

ただし、インテルでは自社のチップセットで動作チェックしていると思うので、AMDマザーの相性によっては速度が落ちることはありえます。まあ、これはUSB外付けハードディスク・メモリカードリーダーとかの相性と似たような物ですが。

ではチェック行きます。まず、OS起動用ドライブはハードディスク、SSDはデータ用で増設という組み合わせです。計測ツールは、いつものFDBENCHと、最近ニュースサイトでおなじみのDiskMarkです。

・WD5000AAKS（SATA HD、500GB）

・Intel X-25M

はえ～～。

次に、SSDを起動ディスクにしてOSを入れてみました。

やっぱりはえ～～。

ご覧の通りです。ランダムライトも高速と言えますね。

比較対象のハードディスクが遅く見えるほどね。

WD5000AAKS A7Bの名誉のために書きますが、 VelociRaptorのような一部の高速タイプを除けば、速い部類の製品ですよ。

これはアレだね。世界のビッグセブンとして知られた長門でさえ、大和と並ぶと巡洋艦に見えてしまうのと同じ理屈ですな。

またそんな例えをするかと。せめて牛丼特盛もメガの前では小さく見えるとかにしてよ。

まあ、どうでもいい例えは置いといて本題に戻りましょう。

では、SSDは数値だけじゃなく実際の使用感も大事ですぞ。

もちろんチェックしています。おなじみの、OSとLineageⅡ起動時間を計ってみましたよ。

	OS起動直後	2回目
WD5000AAKS A7B	29秒	16秒
X-25Mデータドライブ	19秒	15秒
X-25M起動用ドライブ	16秒	14秒

・LineageⅡ起動時間
※スタートメニューで「スタート」を押してから、タイトル画面が表示されるまでの時間。OS起動直後と、タイトル表示後すぐにゲームを終了し、すぐ再起動の２回を計測。

　 OS起動直後 2回目

WD5000AAKS A7B 29秒 16秒

X-25Mデータドライブ 19秒 15秒

X-25M起動用ドライブ 16秒 14秒

Lineage II(R) and Lineage II(R) the Chaotic Throne are trademarks of NCsoft Corporation. 2003-2008(C) Copyright NCsoft Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute, and transmit Lineage II the Chaotic Throne in Japan. All Rights Reserved.

・OS起動時間

WD5000AAKS A7B　　：34秒
X-25M　　　　　　　　　：22秒

いいねぇ～。

ところで思ったんだけど、第1回で計ったSLCのSSDよりは遅くない？

CPUとマザーボードなどが違いますので。

前回の時間を良く見ると、WD5000AAKSでの起動時間が１回目27秒、２回目14秒でしょ。その時のWD5000AAKSは、250GBプラッタ製品なので、今回のA7Bよりちと遅いのです。

遅いハードディスクでも起動時間が速い、ということは、その他の環境が影響してます。読込みしていない黒い画面での処理時間とかですね。

その点を差し引いて考えると、やはりX-25Mでの起動時間は高速と言えますわ。

そうね～。特にOS起動時間は目を見張るものがあるわね。

OS起動時間では、最初の10秒程度は読込みと関係ないですからね。いかに読込み開始後が凄いかがわかります。

論よりツモ、じゃなくて証拠として、起動画面を動画で見てみましょう。Windowsロゴ表示の時のバーに注目。

どれどれ……。はえ～～。

WD5000AAKS A7Bだとバーが3周くらいでOS画面に移行するんですわ。

ところが、X-25Mだと半周もしません。

正直なところ、そこまでとは思わなかったわね。

ちなみに、X-25MでRAIDのデモをしているドスパラ秋葉原本店へ見物に行ったら、その数値がまた凄いこと。

476MB/S！！！！

ついにここまで、という感じですわ。

この速度ならRAMドライブに近づいたと言っても良さそうです。しかも容量が160GB（80GB×2）あるので、実用性はRAMドライブより優れています。

まあ、さすがにこの環境にするには費用がかかるけどね。

80GBで約8万円かぁ。RAIDにすると２台で16万円……。

これは、上位のCPUやビデオカードが高いのと同じですよ。

その通り。昨日のうちに早くも一度売り切れたのを見る限り、価格に見合う価値があると認識されてます。
※現在は発売中です（9/26 16:30時点）。

ハードディスク（今回はSSDですが）って、3D性能とかにはあまり関係ないけど、普段のレスポンスに影響するからね。

PC操作をしているほぼ全ての時間で、体感速度が上がるってのは凄いことだと思いますよ。

あとは、メモリを増やして、仮想メモリを切ったりTEMPやIEのキャッシュ保存先をRAMドライブ上にすれば、書き込みアクセスが減るのでもっと快適になると思いますぞ。

※RAMドライブ作成・キャッシュなどの設定方法は　　こちら！

なるほど。

では、本日は給料日直後という人が多いでしょうから、この週末はぜひ高速SSDを満喫してください。ちなみに私は買うつもりです。

誰かさんって、先日ハードディスク3台買ってRAIDにしたばかりのような気が……。

それはそれ、これはこれ。PCパーツは欲しい時が買い時ですよ。

久しぶりにその名言を聞いたです。

特に人気製品は、一度売り切れると次いつ出会えるか分からないからね。

という訳で、買いに行ってきます。皆さんもぜひドスパラで買って僕と握手!!

テラドライブを知らない世代なのに、そのネタでくるとは思わなかったね。
※元ネタは、約30年前の後楽園遊園地ヒーローショーCMらしいです。

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Posted by dospara_partsdog at 16:51│Comments(3)│主要パーツ | ３匹│2008年09月26日

この記事へのコメント

1. Posted by とみー 2008年09月26日 17:15

ぼくもとりあえず2台ほど買いました。
CPU、VGAを取り替えるよりもわかりやすいパワーアップですね。

2. Posted by johnny1981 2008年09月27日 13:24

あぁ、SSD欲しいのはやまやまなんですが、
いかんせん高価ですね・・・。orz

3. Posted by U-tan 2008年10月03日 01:19

起動時の動画でWindowsのロゴが一瞬で消えると「固まったか？？？(汗」ってなりますね･･･ｗ

しかし、RAID-0にするとして16万円は出せても出したくないですね^^;

ＰＣパーツ一式新調します･･･(元も子もない(汗

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