薄くて軽いLED液晶「XL2370」で、電気代を削減!
3Dじゃないなら戻りますわ……。で、何が注目?
まあ、百聞は一見にしかずですので、1台入手しました。
SAMSUNG:SyncMaster XL2370 です。
これって、バックライトにLEDを採用した液晶ディスプレイなのよね。
LEDってあの発光ダイオードのことで?
そうです。普通の液晶ディスプレイはバックライトに蛍光管を使っていますが、 LEDだと消費電力を40%近くも抑えられるそうです。
最近のエコブームにぴったりですのう。
他にも、液晶パネルが薄く軽くなるとか、いいことずくめだそうよ。
どれどれ、そこまで言うなら早速見せてもらいましょうか。
まずはパネルの薄さをチェックします。右は現在発売中の23.5インチ製品です。
これは薄い! ダイエット前後の写真みたいで感動!
例えがアレだけど、たしかに薄いわね。半分くらいじゃないの?
やはりこの薄さはインパクトあります。他部署の方々が見た時、皆最初に「薄い」って言うし。
次に重さです。薄いだけに軽さにも期待がかかります。
23インチ液晶だってのに、パネルと台とACアダプタがセットで3.67kg(アダプタを除くと3,48kg)しかないと?
ウチの24インチ液晶は10kg超えて……。
一昔前の17インチ液晶といい勝負ですね。
ちょうど近くに置いてあった2006年6月発売の17インチ液晶も計測。5kg対応の測定器で表示がエラーのため、この液晶は5kgオーバーです。
※カタログスペックは6kgでした。
その液晶はちょっと重めですね。さっき見た2007年4月発売の17インチ製品は3.1kgでしたし。とはいえ画像サイズが全然違うのに3kg台は立派です。ちなみに、近くにあった21.5インチ製品は4.2kgです。
同じく23.5インチだと4.82kgね。というか、これでも一昔前と比べると相当軽いのよね。
軽量化した液晶ディスプレイの中でも、ひときわ目立つ存在ですね。
では次に、ディスプレイとしての使い勝手をチェック。
まずはコネクタを見てみましょう。
画像入力は、DVI-I・HDMI。DVIは変換コネクタを使えばアナログ入力も可能です(一番左はACアダプタ用です)。
ただし、付属のディスプレイケーブルにはHDMIがありませんので、必要な方は別途ご用意ください。
確かこの液晶ってスピーカー無いよね? 右側に2つオーディオ端子があるのは何故?
ああ、それはオーディオ「出力」です。
つまり、HDMI入力の音声信号を、外部スピーカーに流す端子ってことですわ。
そうですね。
スピーカーが無いのは残念だけど、せっかくのHDMI信号だし、いいスピーカーで聞けるのはありがたいかも。
しかも、アナログとデジタルの2種類あるのも嬉しいですわ。
ただ、本製品にはVESAマウント用のネジ穴が無いんですよね。
モニターアームには取付けられないって事ですかい。
薄いからネジが刺せないんじゃない?
だと思います。他社のLED液晶にもないですし。
それはちと残念。アームを使う方はまだ少ないですが、この軽さを生かすため今後に期待しましょう。
次は、メニューボタンの操作を見てみるわね。
ボタンが押しやすい位置にあるか、メニューそのものは見やすいか、結構気になるところ。
ぱっと見た感じ、ボタンの位置が分からない……。どこ?
見つけにくい・押しにくい場所は減点ですぞ。
正面にありますよ。右下の電源マークが光っている部分がタッチパネル式の電源ボタンです。
メニューボタンは?
電源のちょっと左に触れると、アイコンが一覧表示されます。あとは普通に触るだけです。
おお、カッコいい。
メニュー操作ですが、タッチパネルだから鈍いとか、そういったマイナス要素はありませんね。
※メニューの詳しい項目については説明書をご覧ください。
正面にボタンがあって、しかも実際の操作時以外は目に付かないってのは理想的ね。
ではお待ちかね、消費電力を見てみましょう。
最大の注目どころね。
Windows起動直後のデスクトップ画面表示中の消費電力をワットチェッカーで測定。輝度(明るさ)はメニューで設定できる範囲の最低・真ん中・最高時の3種類です。
なお、デジタルよりアナログ接続時の方が輝度を低く出来ます。今回は限界を知るためアナログ接続にしました。
輝度(明るさ) | 最低 | 真ん中 | 最高 |
---|---|---|---|
XL2370 | 16W | 21W | 27W |
23.5インチ液晶 | 18W | 29W | 43W |
17インチ液晶(2006年6月発売) | 16W | 24W | 33W |
見事に省電力ね。23.5インチと比べて約37%ダウンだから、たしかに40%近く減ってるし。
現在の同サイズ液晶より低いのは予想通りでしたが、3年前の製品とはいえ17インチ液晶より低いのは驚き。
つまり、少し前の17インチクラス液晶を使っている人がXL2370に買い換えると、画面が思いっきり広くなりつつ消費電力は同等以下に抑えられるってことね。
省電力なだけでなく、液晶がほとんど熱を持たないってのもポイントです。
それは電源がACアダプタだから?
それもありますが、今までの液晶ディスプレイだとACアダプタ製品でも熱は出ますよ。
これは実際に触って確かめたけど、本当にクールね。
あと、本製品は非光沢パネルですが、べゼルを始め胴体部分は光沢です。苦手な方はご注意ください。
光沢は苦手なのよね……。見た限り、パネルが光沢じゃないから大丈夫だけど。
私は好きなので問題なし。家に光沢液晶2つあるし。
まさに好み次第ですね。本製品はコントラスト比が非常に高く、500万対1となっている点もポイントですが、 くっきりした映像を好む人には良く、逆にきつ目に感じる方もいそうですし。
そのコントラスト比500万対1って、すさまじいわよね。
※コントラスト比などのディスプレイ用語は こちら!
ただ、コントラスト比や輝度が高い製品は設定で下げられますが、低い製品を上げるのは限度があります。 実際に見て輝度やコントラスト比が高いと感じたら下げればいいし。
それは言えそうです。
あと気になったのは、同じ23インチクラスの製品よりは高価なこと?
これは2TBのハードディスクやSSD同様、新技術採用の製品が最初少し高いのは致し方ないです。
それでも、この薄さや省電力に価値を見出せる方には十分魅力ですよ。実際売れ行き好調ですし。
今回この液晶を見て思ったのが、液晶も犬(人)も、薄くて軽いと動かしやすいし発熱も少なくて良いねと(しみじみ)。
さっきもだけどその例えはいかがなものかと……。
最近食べ過ぎたそうですよ。
なるほど……。
少し身につまされたので、牛丼キングチャレンジは少し控えて、LED液晶の購入資金に。エコとダイエットを両立できるすばらしい製品じゃないかと。
なんか違う気がする……。
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この記事へのコメント
1. Posted by 774 2009年08月23日 18:08
なんだか15インチを二枚そして21.5インチ一枚の環境だとECOとか無視しがちになりますね
そもそもXL2370が今使ってる15インチよりも消費電力が低い…PCパーツの進歩って凄いなあ…
そもそもXL2370が今使ってる15インチよりも消費電力が低い…PCパーツの進歩って凄いなあ…
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