80PLUS電源で地球環境に貢献!
先日、「製品レビューは定期的にエコPC作成記事やってるけど、犬はエコやんないの?」と聞かれました。
PCで人類の医学発展に貢献している私としては、エコも見逃せないわね。でも同じ内容じゃ意味無いし。
※リンダはBOINCに参加してます。
それなら電源はどうでしょう? 最近80PLUS製品が増えた為か「80PLUSって何?」といった質問も増えてますからちょうど良いです。
PCで人類の医学発展に貢献している私としては、エコも見逃せないわね。でも同じ内容じゃ意味無いし。
※リンダはBOINCに参加してます。
それなら電源はどうでしょう? 最近80PLUS製品が増えた為か「80PLUSって何?」といった質問も増えてますからちょうど良いです。
最近80PLUSってよく聞くもんね。詳しくは知らないけど。
ちなみに、私の家は、デスクトップPCの電源は全部80PLUSです。
ウチもこの前買ったばかりの電源は80PLUSです。
非対応……。
人類の医学発展に貢献という事は、PCを高負荷状態で付けっぱなしですよね?
消費電力多そう。ぜひ環境にも貢献して欲しいですな。
効果があるなら買い換えるので教えてください><
では、最近オススメの80PLUS電源をどうぞ。
Huntkey:X7 900
容量900W、「80PLUS SILVER」認証取得で約15,000円とお買い得です。
HEC:HEC-550TE-2WX
HEC:HEC-700TE-2WX
「80PLUS BRONZE」認証取得ながら低価格。メーカーページ等にアクティブPFC表記がありませんが、箱にちゃんとあります。
Antec:EA-650
80PLUSの定番といえばこれですね。
80PLUSでも、「BRONZE」とか「SILVER」とかあるけど何? あと容量は分かるけど、アクティブPFC搭載って?
では最近の電源選びで知っておきたい用語を解説します。 全部話すと長くなるのでまとめてみました。
・容量:
最も目に付く数値ですが、その名の通り、その電源が使える電力(ワット)の容量です。
「定格」は安定して使えるワットの上限。「最大(ピーク)」はその製品の限界値です。
使用電力が「定格」を超えると、シャットダウンが発生しやすくなります。
なお、現在ほとんどの製品パッケージは「定格」容量を表示しています。
・変換効率:
家庭用コンセントから得た電気(交流)を、PCが使う電気(直流)に変換して
PCに送る電力の比率の事。80PLUSとは、この効率が80%以上の製品で、
効率が悪い電源は、発熱と消費電力が増えます。
例:電源以外の消費電力200WのPCがある場合、
効率80%電源を使用:200÷0.8=250 総消費電力は約250W
効率70%電源を使用:200÷0.7=286 総消費電力は約286W
・力率とアクティブPFC(Power Factor Correction):
電力会社から送電されてくる電力には、普通に使っている「有効電力」だけでなく、
高調波の為使えない「無効電力」が混ざっています。
この「有効電力」をどれだけ拾えるかが「力率」で、一般的な電源は60〜70%です。
そして、高調波を抑制して「無効電力」を「有効電力」に変換、
つまり力率を向上させる回路を「アクティブPFC」と言います。
アクティブPFC搭載電源は力率が95%以上に向上し、電力のロスを大幅に減らせます。
電気代として請求される電力は、実際に使った「有効電力」のみのため、
力率アップが電気代削減に繋がる訳ではありませんが、「無効電力」が減るという事は、
電力会社側のロスを削減でき、結果として環境に貢献できる訳です。
・その他:
主に形状やコネクタ数に注意。奥行きが短いケースに大型電源を搭載すると、
光学ドライブとぶつかる可能性があります。
また、内部が狭いケース内でケーブルをまとめるのが面倒という方は、
必要なケーブルだけを取り付けられるプラグイン対応製品がオススメです。
容量が大きい電源ほどケーブルが増え、狭いケースでは取り回しが手間取り、
かつケース内のエアフローにも影響します。
プラグイン式ならこの様に使わないケーブルを外せます。
なんだか難しそうな解説ありがとうございます。
できる限り簡単に書いたつもりですのでぜひご参考に……。
なるほどねぇ。先日「ケースが少し狭いのでプラグイン、後はとりあえず流行の80PLUS」 って感じで買ったけど、力率までは気にしてなかった……。
ちょっと買った電源の製品ページ見てきますわ。
なお、同じ80PLUS製品でも、 「BRONZE」や、「SILVER」「GOLD」「PLATINUM」といった基準があります。
後者の方が変換効率が高いですよ。その分高品質なコンデンサ等を使うので価格もアップしますが。
この辺りの基準はニュースサイトや公式ページで確認したいわね。
※80PLUS公式ページは こちら(英語です)!
アクティブPFC搭載してました^^ 地球にも優しいです。
それは何より。
80PLUS製品はほぼアクティブPFC搭載みたいです。
ちなみに今回、直流・交流とか変換とか聞いて、すぐ東北本線の黒磯駅等を思い浮かべた方はなかなかの鉄道ファンですぞ。
突然なんでしょ?
電線が、黒磯駅の南側は直流、北側は交流なんですわ。
だから普通列車で関東と東北を行き来する時は、黒磯駅で各電流に対応した車両に乗り換えるのです。
ちなみに急行など黒磯を突っ切る車両は……。
話を戻しましょう。
><
とにかく80PLUSがエコらしいのは分かったけど、実際に消費電力減るの?
理論上の計算式だけじゃ納得できませんぞ。
確かに私も直接比較はした事無いですね。という訳で見てみましょう。
使用PCの主な構成は以下の通りです。
マザーボード:H55製品
CPU:Core i5 661・Core i7 870
MEMORY:PC3-10600 2GB×4
ビデオカード:GeForce GTX470
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
消費電力(ワットチェッカーで計測)の方法は、
アイドル時:OS起動後、10分ほど放置した状態の数値
負荷時 :CPU負荷ツール「Prime95」と、3Dmark06の「Triangle 512」を同時に実行し、約10分後の数値
です。
使用電源は、近くにあった3年以上前の550W製品と、Antecの80PLUS製品です。
なお、電気代は1日7時間使用で1年間の金額を計算しています。 「電気代 計算」と検索すると計算できるページがたくさんありますぞ。
※金額はあくまで目安ですのでご注意下さい。
・80PLUS電源
アイドル時 | 負荷時 | 年間電気代 | |
---|---|---|---|
i5 661 | 71W | 309W | 17,800円 |
i7 870 | 73W | 413W | 23,792円 |
・80PLUS非対応電源
アイドル時 | 負荷時 | 年間電気代 | |
---|---|---|---|
i5 661 | 76W | 335W | 19,298円 |
i7 870 | 79W | 449W | 25,866円 |
本当に効果あるのね!
CPUがi5 661の時は24Wの差、i7 870の時は36W差ですか。先の計算式ほどの差は無かったですのう。
比較対象の電源の変換効率が不明ですから。70%よりは高いのかもしれません。
なるほど。
なお、この差は消費電力が大きくなるほど広がります。
つまりCPUを6コア、ビデオカードを複数搭載や、GTX480にする方は、もっと影響がある訳ですな。
そうですね。
ところで電気代計算だけど、1日7時間もPC使う?
まあ平均ですから。私は平日5時間くらいですが、土日祭日は間違いなく10時間以上ですし。
私も土日はそれくらい使いますね。2台くらいはもっと稼働するかも。
というか、最初にも言いましたが、BOINCやってるなら24時間稼動では?
そう言えばそうだった。
上の負荷時の消費電力で24時間使用した場合の、年間電気代を計算してみましょう……。
80PLUS電源 | 80PLUS非対応電源 | |
---|---|---|
i5 661 | 61,030円 | 66,165円 |
i7 870 | 81,572円 | 88,682円 |
これはすごい。80PLUSにすれば、1年で元が取れるのでは?
うう、すでに1年半稼動してる……。
という事でチェック完了です。
思わず80PLUSにしたくなったわね。
この前作ったサブPCの電源は非対応だから買い換えるかな……。
私は最初から80PLUSには注目してました。環境への貢献度は人一倍と自負してますよ。
稼動PC台数も減らすべきかと^^
■今回紹介した製品
各種80PLUS電源発売中!
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