注目の小型マザーボード「MINIX 6150SE-UC3」の性能チェック!

パッケージ
テッシー突然ですが、最近発売されたMini-ITXマザーボード「MINIX 6150SE-UC3」が話題で私も興味深々です。
※販売ページは こちら!

リンダ6,000円切っている(10/7現在)のが魅力ね。






ジュリー低価格のMini-ITXと聞くと、いわゆるATOMやNANOの様な超エントリーCPUの組込モデルや、
LGA775の様な旧規格対応品というイメージだけど、これもそういう製品ですかい?


テッシーところが、本製品はソケットAM3対応です。現在発売中のAthlonIIやPhenomII、Sempronが搭載できますよ。

リンダただしTDPは95Wまでね?

ジュリーそれはMicroATXマザーボードにもよくある制限なので問題ないかと。 ただ、さすがに低価格を実現するためか、チップセットは古い模様。

テッシーGeForce 6150SEは、3年前のチップセットですね。

リンダチップセットが古いと何か問題ある?

ジュリーオンボードグラフィックの3D性能は、現在のチップセットに及ばんです。

テッシーそうですね、AMDチップセットで例えると690G以下だと思います。

ジュリーあと、本製品はアナログ出力しか無いので、Blu-rayや地デジチューナーで録画した動画の再生は非対応ですかな(出来ても小さい映像に圧縮されます)。

テッシーPCI-E x16スロットがありますので、ハイビジョン動画を再生したい場合は、ぜひビデオカードを増設しましょう。

リンダCPUの処理能力に影響はある?

ジュリーこのチップセットはHyperTransport 1.0(2000MT/s)の為、最新の890チップセットの3.0より遅いはずですわ。
この点が実際の処理にどう影響するか……。


テッシーただ、凄い負荷がかかる動画エンコードを長時間行うと処理時間に影響するかもしれませんが、軽い処理だとどうでしょうね?

リンダじゃあチェックよろしゅう。


形状
テッシーまずは概容から。メモリスロットはDDR3×2で、8GBまで対応です。


背面
リンダたしかに画面出力はD-Subのみね。


付属品
ジュリー付属品はごらんの通り。 なお、本製品は電源コネクタが20ピンのため、
もし電源が20+4ピンではなく分離不可な24ピンだと直接接続できません。 写真右上の変換コネクタをご利用下され。


リンダ了解〜〜。

テッシーではチェックしましょう。今回はCPUとオンボードビデオ性能を中心に見ます。
比較対象として、890GXチップセット製品(LFB128MB搭載)を用意しました。
基本スペックは以下の通りです。

CPU:PhenomII X4 955
MEMORY:PC3-10600 4GB×2
OS:Windows 7 Ultimate 64bit

チェックソフトと項目は、
・Superπ(円周率計算)
 104万桁、419万桁

・CINEBENCH 11.529(CPUのレンダリング速度)
 CPUチェック

・FF11 BenchMark
 High

・MHFベンチマーク
 解像度1280×720


ドライバCD_01
ジュリーなお、ドライバCDですが、64bit OSだとメニューの「MainBoard Driver〜〜」からはインストールできません。
「Useful Software Utility」から「64bit Driver Manual Install」を選んでCD内部のフォルダを開き、手動でインストールしてください。


リンダほうほう。

  Superπ(104万桁・419万桁) CINEBENCH FFBench MHF
6150SE-UC3 22秒・2分04秒 3.78 2672 165
890GX 21秒・2分03秒 3.78 5665 955

テッシー結果はご覧の通りです。CINEBENCHで同等なのは予想外でしたね。

リンダ予想通り3D性能の差が大きく、CPU処理はほぼ同じね?

ジュリーですのう。


テッシーという訳で本製品の特徴をまとめてみました。
利点
・オンボードグラフィックは、ネット閲覧やメール用には全く問題ない性能です。
・CPU処理能力は最新チップセットにそう劣りませんでした。
・TDP 95Wの6コアCPUにも対応とのこと(メーカーのCPUサポートリスト参照)。
・AthlonIIとのセットなら、デュアルコア構成で約11,000円から、クアッドコアでも15,000円から購入できます。
※AthlonIIの販売ページは こちら!

注意点
・オンボードグラフィックで3Dゲームはきついです。
・アナログ出力しか無く、Blu-rayや地デジ再生にはビデオカードが必要。地デジチューナーが欲しい場合は、USB外付け製品をご用意下さい。
・PCI-E x16スロットはgen1のため、ハイエンドビデオカード搭載時の高解像度高負荷は、gen2スロット搭載時より重いはず。
 3D性能の影響については、x16 gen1と帯域が同等のx8 gen2で測定しているP7P55D-Eの記事をご覧下さい。
 (Mini-ITXマザーボードにハイエンドビデオカードを搭載する人はまれかと思いますが、参考にどうぞ)
※P7P55D-Eの記事は こちら!


ジュリーあとは搭載CPU次第ですが、ケース側の電源容量にもご注意を。

テッシーMini-ITX用ケースだと、電源容量が150W以下の製品が多く、
TDP 125WのCPUは電源容量の面でも使用困難です。それどころか、容量150WだとTDP 95Wでも苦しいかもしれません。


ジュリー TDP 125WのCPUでは、マザーボードやハードディスクを含めると、負荷時の消費電力が200W前後になるはずです。


リンダなるほど。



ジュリー という訳で無事チェック完了です。

テッシー先日P55マザーボードとCore i7 870を新たに買いましたが、こういった製品を見るとまた欲しくなるのがPC戦士の宿命ですね。
DDR3の4GBメモリも安くなってますからもう1台……。

※DDR3 4GBメモリの紹介記事は こちら!

リンダ何台目になるのよ?

テッシー 今まで食べたパンの枚数を覚えていますか?

ジュリーそう返してくるとは、マンガ戦士として成長したようでなにより。
あとは、「今まで倒したマーフィーズゴーストの数」と言えたらゲーム戦士としても一人前ですぞ。


リンダ もういいから。



■今回紹介した製品 J&W:MINIX 6150SE-UC3



その他記事一覧は こちら




Posted by dospara_partsdog at 17:14Comments(0)TrackBack(0)主要パーツ | 3匹2010年10月07日
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