ION2搭載「ASUS:AT5IONT-I」の性能とメモリ問題を見る
以前のMINIXもそうですが、小さいマザーボードが出るとすぐ気になるんですよね。
今回は少し前の製品ですが、当初言われていた問題(相性)が改善したとの事で注目してみました。
※MINIX 6150SEの記事は こちら!
ASUS:AT5IONT-I
って、確か次世代ION(ION2)搭載だよね?
ION2搭載製品とは珍しいですのう。
ION2って、チップセットじゃなくて単体のビデオカードになったはずよね。
ですね。でも本製品はION2をマザーボード上に搭載してディスプレイ出力コネクタを 背面IOパネルにまとめていますので、オンボード感覚で使えます。
どれどれ、珍しい製品と聞くと、どんな物か気になりますわ。
では見ましょうか。 なお、初期ロットではメモリ相性が厳しく、メモリチップ16枚使用のメモリは使えなかったのです。
当初はチップ8枚の2GBメモリは数が少なかったので、この相性を嫌って購入を見送った方もいそうですな。
今は大丈夫なの?
チップ8枚のメモリもありますし、何よりチップ16枚のメモリも「BIOS:0316」で改善されたとの事です。 これが本当か気になった訳です。
実際にチップ16枚の2GBメモリ(片面8枚:写真下)を用意してみました。 上はこれまでも動いていたチップ8枚(片面4枚)製品です。
※ノート用メモリ販売ページは こちら!
BIOS画面を見ると、バージョン0316でちゃんと認識・動作したわね。
※メモリは2枚使用。動作はシングルチャネル、800MHzとなります。
他の注意点としては、アナログ画面出力が無い事ですね。
おお、HDMIとDVI-Dのみとは割り切ってますのう。
グラフィック機能搭載で、D-Sub(アナログ)出力が無いマザーボードって珍しい(ほぼ無い)わよね?
ですね。古いアナログ専用モニタはビデオカードを増設しないと使えません。
了解〜。
なお、本製品はデュアルモニタ可能です。ただし、モニタにHDMIが無く2画面ともDVI接続にしたい場合、マザーボードのHDMIをDVIに変換する必要がありますが、
一般的な変換アダプタを使うと写真の様にDVI側と干渉します。
HDMIケーブルは接続できるのね?
それはOK。2画面ともDVIにしたい場合は、HDMI→DVI変換はアダプタでなく写真のようなケーブルタイプをどうぞ。
※HDMI→DVI変換ケーブルの販売ページは こちら!
あと、USB3.0も搭載してるのね。
ブリッジチップもあるので帯域もバッチリ確保。
ただし、元々のチップセットやCPU性能の影響か、MAX190MB/s出る外付けケースで計測したところ、130MB/sでした。
以前別のチェックで、G41チップセット上のPCI-E x1スロットにUSB3.0カードを増設した時は80MB/s程度だったので、130MB/sなら上出来かと。
なるほど。
では性能チェックを開始しましょう。 メモリは2GB×2、ケースはバラック、OSはWindosw 7 Ultimate 64bitです。
チェックソフトと設定は、
・3Dmark06
解像度:デフォルト(1280×1024)、Select Tests:「SelectALL」に変更
・MHFベンチマーク & MHF絆(以下絆)ベンチマーク
解像度:デフォルト(1280×720)
・Final Fantasy Benchmark 3(以下FFbench)
Low(640×480) High(1024×768)
・Superπ(円周率計算):104万桁
・消費電力(ワットチェッカーで計測)
CPU負荷ツール「Prime95」と、絆(解像度デフォルト)を同時に実行し、1周終わるまでの最高値
・温度(HWMonitor 1.15で計測:負荷時のみ)
CPU負荷ツール「Prime95」と、絆(解像度デフォルト)を同時に実行し、約10分後の数値
ちなみに温度はファンレスだけでなく、近くにあったファンを上に置いたパターンも見てみました。
これはちと大げさじゃない?
お試しですので。なお、使用ファンは、12cm高速(1800回転)、9cm静音(800回転)の2種類です。
・性能
3DMark06 | FF11(Low・High) | MHF | 絆 | Superπ |
---|---|---|---|---|
2608 | 2551・1784 | 1661 | 1191 | 82秒 |
・消費電力(アイドル時・負荷時)、温度(CPU・ビデオカード)
消費電力 | 43W・52W |
---|---|
温度 | 71℃・90℃ |
温度(12cmファン置き) | 13℃・45℃ |
温度(9cmファン置き) | 26℃・54℃ |
さすがにION2搭載だけあり、3D性能はIONに勝ってます。微妙にCPU性能も上がってますな。
※旧AtomとION搭載のマザーボード、A330IONの記事は こちら!
ただし、消費電力も増えました。あとファンレスのため発熱もそれなりですね。
まあ、このマザーボードで、ここまで負荷をかけ続ける事は無いと思うけど……。
12cmファンを置いた時の温度低下は見事ですわ。まあ9cmの超静音ファンでも十分下がります。
ファンをヒートシンクに直接置く事は無いでしょうが、ケースのエアフローをしっかりしていれば問題無さそうです。
ですのう。もしMini-ITXケースに搭載したい場合は、
Antec:ISK-100
の様なファン付きがオススメです。10cmファンがヒートシンクのすぐ上に来る構造なので冷却は大丈夫そうです。
まとめますと、本製品はAtomはもちろん初代IONより3D性能が高いので、軽いブラウザゲームなどはそれなりにプレイ可能です。
いわゆるネット中心の使用なら問題ないわね。
ただし、消費電力と発熱が上がった(ファンレスなのが原因ですが)ので、ケース選びにご注意下され。
という感じですね。
ではチェック完了。
メモリ問題も解決してますし、一件落着です。
欲を言うと、古いモニタで使える様に、アナログ出力が欲しかったかもね。
じゃあ買い換えで余る予定の液晶テレビを安く譲りましょう。DVI-Iコネクタがあるのでデジタル入力可能ですぞ。まあ買って結構経って錆びたか不良なのか、
アナログ入力しか受け付けませんがね。
全く意味がないご提案ありがとうございます。
■今回紹介した製品 ASUS:AT5IONT-I
その他記事一覧は こちら
この記事へのコメント
1. Posted by ユーザー1 2010年11月12日 21:40
ブログの話題とは異なりますが、Firefoxに登録したRSSが先週末を最後に読めなくなっています。
新規に登録しなおしましたが、「ライブブックマークのフィードを読み込めませんでした」と表示され、一切リストが出ない状態です。対処のほどお願いいたします。
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