PC3-12800メモリでPCを手軽に高速化!
メモリが超お買い得だけど、この機会に1ランク上の製品に手を出してみたい今日この頃。
皆考えることは同じですね。これまでDDR3と言えばPC3-10600でしたが、 最近はPC3-12800も人気ですよ。
皆考えることは同じですね。これまでDDR3と言えばPC3-10600でしたが、 最近はPC3-12800も人気ですよ。
高速メモリを搭載すると、理論上は処理が速くなるはずですが……。
それを期待してるんだけどどうなの?
それでは、実際にどれくらい速くなるのか見てみましょう。
用意したメモリは、
A-DATA:AX3U1600GC4G9-2G(4GB 2枚組)
です。
さすがにPC3-10600よりは高くなるけど、それでも8GBで3,000円台(9/15現在)なのね……。
早速取付けましたが、UEFI(BIOS)の設定を変えないと、普通にPC3-10600で動作するはずなのでご注意。
メモリの動作状況は、UEFI以外なら、OS上でCPU-Zなどのフリーソフトでも確認できます。
CPU-Zで見る場合、動作クロックが約667MHzならDDR3-1333、つまりPC3-10600です(左写真)。
約800MHzならDDR3-1600、つまりPC3-12800となります(右写真)。
なお、本製品をPC3-12800動作させる場合は、XMP設定を呼び出すのが一般的です。
XMPはCPU-Zで簡単にチェック可能です、XMP非対応メモリはこの項目が出ません。
※XMPの正式名称は「Intel Extreme Memory Profile」です。つまりインテルチップセット向けの機能です。
設定方法ですが、ASRockのXMP対応マザーボードの場合、
UEFIの「OC Tweaker」→「Load XMP Setting」に「Profile 1」が出現しますので、これを選ぶだけです。
これでクロックや電圧だけでなく、CL(キャッシュレイテンシ)などの設定も自動で最適化されます。
なお、AMDのマザーボードはXMPに対応しないため、自動で最適設定にはなりません。
今回はUEFI(BIOS)で動作クロックと電圧だけを上げてOC(オーバークロック)として無事動作していますが、
環境次第ではエラーが出たり起動しなくなるのでご注意を。その場合、他の項目も手動で変更してください。
※OCは自己責任となりますのでご注意ください。
インテルチップセットマザーボードでも非対応製品があるのよね?
ASRockのHPを見たところ、LGA1155マザーボードの場合、 Z68・P67は対応、H67・H61は非対応の様です。
おまけですが、LGA1156のP67 Transformerも対応でしたぞ。
なるほど。
ではチェック開始します。使用PCやチェック内容は以下の通りです。
・インテル環境
マザーボード:ASRock Z68 Pro3
CPU:Core i7 2600
ハードディスク:SEAGATE ST31000524AS
ビデオカード:オンボード、GeForce GTS450
OS:Windows 7 Ultimate
電源:850W(80PLUS対応)
・AMD環境
マザーボード:ASRock A75M
CPU:A8-3850
ハードディスク:SEAGATE ST31000524AS
ビデオカード:オンボード
OS:Windows 7 Ultimate
電源:850W(80PLUS対応)
・CPU&メモリベンチマーク
Hyperパイ:4M桁を3回測定しその平均
CINEBENCH(以下CINE):CPU測定
CrystalBenchmark2004R3(以下Crystal、MEM項目だけ別途表記)
・3Dベンチマーク
3DMark 06 :解像度デフォルト(1280×1024)、Select Tests「SelectALL」
MHFベンチマーク「絆」(以下絆) :1280×720
CINE:OpenGL測定
何故インテル環境はビデオカード有無の両方を見るの?
メインメモリをビデオメモリに持って行かれる・行かないのパターンを見たかったのです。
なるほど。
円周率は、もし効果が小さく差が1秒もなかった場合でも分かるように、
小数点3ケタまで測定できるHyperパイを使用。測定桁数も従来より増やしてみました。
※円周率計算は秒数が少ないほど高速です。
了解〜〜。
・インテル環境:オンボードグラフィック
Hyperパイ | CINE: CPU・OpenGL |
Crystal(MEM) | 3Dmark 06 | 絆 | |
---|---|---|---|---|---|
PC3-10600 | 51.169秒 | 6.71、7.22 | 227188 (50133) |
3814 | 1202 |
PC3-12800 | 50.607秒 | 6.82、7.38 | 235471 (58354) |
3938 | 1219 |
・インテル環境:GeForce GTS450
Hyperパイ | CINE: CPU・OpenGL |
Crystal(MEM) | 3Dmark 06 | 絆 | |
---|---|---|---|---|---|
PC3-10600 | 51.106秒 | 6.72、50.83 | 277416 (51591) |
16461 | 8247 |
PC3-12800 | 50.388秒 | 6.86、52.29 | 289245 (58945) |
16834 | 8267 |
おお、どのベンチマークもスコアがアップしてるわね。
さすがに体感出来るほどではないですが、時間がかかる動画編集などでは差が開くはずです。
BOINCの様なずっと計算し続けるアプリケーションにも効果があるでしょ。
私の地球貢献が一層進むわね^^
※リンダはBOINCに参加しています。
まだまだ序の口。次はAMD Aシリーズの出番ですぞ。
Aシリーズだともっと上がるの?
Aシリーズはビデオメモリが搭載メモリのクロックをそのまま反映しますので、 3D性能がさらに上がるはずです。
左がPC3-10600、右がPC3-12800です。ビデオメモリのクロックが変わってます。
・AMD環境
Hyperパイ | CINE: CPU・OpenGL |
Crystal(MEM) | 3Dmark 06 | 絆 | |
---|---|---|---|---|---|
PC3-10600 | 132.179秒 | 3.45、25.96 | 175771 (28621) |
6278 | 2428 |
PC3-12800 | 128.463秒 | 3.48、29.79 | 186625 (34575) |
7023 | 2682 |
確かに3D性能の伸びが良いわね。3DMark06で7000突破するとは。
3Dベンチマークは10%以上アップですの。
もちろんCPUメインのベンチマークも少し上がっています。
ちなみに消費電力は、PC3-12800のほうが4Wほど増えました(ワットチェッカーで計測)。
誤差と言えなくは無いですが、消費電力が少しでも気になる方はご注意を。
無事チェック完了です。メモリ変更だけでも全体的に性能アップが確認できました。
サブPCをA6-3500環境にしようと考えているから、その時はPC3-12800にするかな……。
これって、PC3-16000(DDR3-2000)の様な高速メモリにすれば、もっとパワーアップするのよね?
そうですが、値段も上がりますよ。あとはマザーボード側が超高速メモリに対応しない可能性も有ります。
高速メモリ購入時は、マザーボードの仕様を予めご確認ください。
1,000円アップで性能がこれだけ上がるってのは、なかなか心がときめくわね。これは有りね!
ときめき……、メモリ……、有る……。
どうしました?
猛烈に嫌な予感……。
好きとか嫌いとか?
わけが分かりません。
この近年では最も無理があるオチじゃないかと。
ゲームショウ開催を祝して、
頑張ってゲームネタを持ってきた心意気を評価してください><
■今回紹介した製品
A-DATA:AX3U1600GC4G9-2G(4GB 2枚組)
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この記事へのコメント
1. Posted by A8-3850 2011年10月09日 21:29
CPU-Z上でデュアルチャンネル表示ないのは仕様ですか?
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