新ビデオカード「GTX650 Ti BOOST」の実力測定!
なお、このBOOSTは型番こそ「GTX650 Ti」ですが、
仕様はGTX660に近い製品です。
GPU BOOSTやSLIに対応しているのね。
あと、メモリバスや帯域もGTX660と同じく、
192bit・144.2GB/sとなります。
GTX660との違いは、CUDAコア(シェーダプロセッサ)と
テクスチャユニット数が減ってる事です。ちなみに650 Tiと同じ数ですわ。
※詳細スペックはメーカーページをご覧ください。
なるほど。
ではチェックを始めましょうか。 まずは形状をどうぞ。
ディスプレイ出力はご覧の通り。
大きさは右のGTX660(左はGTX650 Ti)とほぼ同じね。
なお、3製品共に補助電源は6ピンx1です。
注意点として、本製品の厚さは2スロットに見えますが、
実際は2.5相当です。2つ下のスロットは使えません。
通常の2スロット製品だとこれくらい空くから、確かに塞がってるわね。
本製品でSLIをしたい場合は、
PCI-E x16スロットの間隔にご注意ください。
では性能チェックよろしゅう。
用意したPCやチェック内容は以下の通りです。
なお、PSO2体験版の新バージョンが公開されましたので、
今回は新旧バージョンの両方をチェックしています。
マザーボード:ASUS P9X79 DELUXE
CPU:Core i7 3930K
MEMORY:PC3-12800 4GB×4
ハードディスク:WD 1002FAEX
電源:Huntkey X7 900(80PLUS Silver)
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
3DMark(無料版) :Fire Strike
PSO2体験版(以下PSO2):簡易設定5、ウインドウ(解像度1280x720)
PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):PSO2と同じ
MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080
比較対象として、同じPalitの
GTX650Ti OC・GTX660 OCを用意しました。
先の形状写真で並べたものですね。
※Palit製ビデオカードの販売ページはこちら!
3製品ともOCモデルなので、そのままのクロックでの計測だけではなく、
先週の製品レビューで紹介したPalitのツール「ThunderMaster」で、
定格クロックにした状態も見てみました。
※「ThunderMaster」を紹介した先週の製品レビューはこちら!
ほうほう。
さらに、今回の主役であるBOOSTは、
さらなるオーバークロック(以下OC)にも挑戦してみました。
(変更はクロックのみ、電圧は触らず)。
※製品クロックを超えるOCはメーカー保証外行為となりますので、自己責任でお願いいたします
GTX660にどれだけ迫るのか気になるわね。
なお、計測時のクロックは以下の通りです。
・GTX650 Ti 定格:GPU925MHz、Memory1350(5400相当)MHz
・GTX650 Ti OC :GPU1006MHz、Memory1375(5500相当)MHz
・BOOST 定格 :GPU980MHz、Memory1502(6008相当)MHz
・BOOST OC :GPU1006MHz、Memory1527(6108相当)MHz
・BOOST 限界OC:GPU1080MHz、Memory1550(6200相当)MHz
・GTX660 定格 :GPU980MHz、Memory1502(6008相当)MHz
・GTX660 OC :GPU1006MHz、Memory1527(6108相当)MHz
・3D性能
3DMark Fire Strike |
PSO2 | PSO2 v2 | 大討伐 | |
---|---|---|---|---|
GTX650 Ti定格 | 2959 | 10334 | 21850 | 8413 |
GTX650 Ti OC | 2976 | 10494 | 21999 | 8732 |
GTX650 Ti Boost定格 | 3657 | 14758 | 30597 | 10695 |
GTX650 Ti BOOST OC | 3816 | 16117 | 32896 | 11054 |
GTX650 Ti BOOST 限界OC | 3884 | 17804 | 33976 | 11465 |
GTX660定格 | 4255 | 19814 | 37963 | 12616 |
GTX660 OC | 4403 | 21554 | 40484 | 13047 |
・消費電力
アイドル | ビデオ負荷 | 最大負荷 | |
---|---|---|---|
GTX650 Ti定格 | 85W | 197W | 271W |
GTX650 Ti OC | 85W | 200W | 275W |
GTX650 Ti Boost定格 | 83W | 238W | 286W |
GTX650 Ti BOOST OC | 83W | 241W | 295W |
GTX650 Ti BOOST 限界OC | 84W | 244W | 298W |
GTX660定格 | 83W | 242W | 292W |
GTX660 OC | 83W | 251W | 304W |
・3D性能グラフ
・消費電力グラフ
基本的にBOOSTはその他2製品の中間だけど、
少しGTX660寄りという感じかな。
しかし今回は大量に測定したわね〜。
OSインストールから始めたので、
5時間以上かかりましたわ><
ご苦労様です。
あと、BOOSTのOCチャレンジですが、
OC状態のまま4ベンチマークを完走しないと不合格なので、
数値を調節しながら何度かやり直しています。
なるほど。
最初のベンチマークですぐクロック元通りならまだいいんですが、
3〜4番目のベンチマーク中に発生して、最初から計測し直しという事も><
ご愁傷様です。
まあ苦労しただけあって、結果も上々。スコアがGTX660(定格)の
90%くらいまで迫りましたわ。電圧も変えれば追いついたかも。
18,000円を切るビデオカードとしてはなかなかじゃないの。
そういえば、PSO2とv2はスコアが全然違いますね。
v2の方チェック時間が長くなってます。
スコアはほぼ2倍という感じですか。
消費電力は、BOOSTの限界OC時にGTX660の定格より少し増えるのね。
OC幅が大きいですし。あと、BOOSTだけファンが2つありますので、
少し消費電力が高い事も原因かと思います。
まあ同じ定格やOCの時は少し低いから順当かな。
という訳でチェック完了です。
確かにコストパフォーマンスはなかなか高いですの。
1万円台後半のビデオカードをお探しの方にお勧めですね。
無事終わったところで質問なんだけど、
何で型番が「GTX650 Ti」のBOOSTなのかな?
GTX560の時の様に、GTX660 SE(スマートエディション)でも良かったんじゃ?
※GTX560 SmartEditionの記事はこちら!
その辺の事情は分かりませんが、
GPU BOOST対応のGTX650 Tiだからという気がします。
ああ、その理由ですか。
おお、知ってるのね?
ダンボール戦機ブーストとか、
機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブーストとか、
最近ブーストというネーミングが流行ってるからに違いないです。
・・・期待して損しました。
そう言えばオメガブーストっていうゲームもありましたし(1999年発売)。
ちなみにブルーブレイカーはバースト(1998年)なので違います。
もういいっての。
■今回紹介した製品
Palit:GeForce GTX 650 Ti BOOST
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